INTERPLAYを創業した理由 | 多様な視点から新しい価値を創出
自己紹介
北海道十勝出身。学生時代、日本、アメリカ縦断、東南アジアなどバックパックをしながら、自ら構築したECサイトで日銭を稼ぐ。海外での経験を機に、異なる文化や価値観に触れる楽しさに気づき、ホテル業界に就職し、2施設の立ち上げ及びマネージャーに就任。施設の予約サイトの構築や集客で実績を出す。また、長野で地元を巻き込んだイベントを企画・開催。その後、栃木県や茨城県の地域創生に携わる。人々や文化、物事の様々な要素を組み合わせ、新たな価値を創出する場としてクリエイティブチーム「INTERPLAY」を創業。
生い立ちと学生時代
北海道の十勝地区は、緑豊かな自然環境で知られ、四季折々の美しい風景に囲まれて育ちました。小さなころから、活発で好奇心が旺盛でした。新しいことに興味を示すと、自然と行動に移してしまう性格で、目を離すと、あっという間に親の視界から消えてしまうほど、常に動き回っていました。 学生時代は、サッカーに没頭する日々でした。中学校では地元のクラブでのプレーを経て、高校では家族を離れ、遠くの強豪校へ。この判断は、より高いレベルのサッカーに触れたいという熱意からでした。そして大学では、さらに上を目指し、京都の大学へ進学しました。そこでは、日本全国から集まるトップクラスの選手たちとの刺激的な日々を過ごしました。練習の日々は厳しく、しかし、その中で「上には上がいる」という現実を痛感する機会も多かったです。私がサッカーに情熱を注いできた16年間は、無数の挑戦と困難に満ちていました。
サッカー引退後、私は一度深く自分を見つめ直す時期を迎えました。16年という長い時間を一つの目標に向けて走ってきた後の空虚感は、計り知れませんでした。しかし、そこから新しい道を見つけ出す決意を固めることができたのは、これまでの経験があったからこそだと思います。挫折と向き合い、新たな夢に踏み出す勇気。それが私の学生時代の経験から得たものです。
海外留学で価値観のアップデート
サッカーを辞めた後、一般的な就職の道を選ばず、新たな冒険として海外留学を選びました。就活の際、心の中には真にやりたいと思えるものが見つからず、その中で過去のサッカー経験から得た国際感覚や異文化への好奇心が頭をもたげてきました。自分の中で「海外での生活を経験したい」という想いは強まり、周りの反対を乗り越え、英語圏での留学を決断しました。 私の選んだ留学先は、フィリピンとカナダ。この二つの国は、先進国と発展途上国、それぞれの文化と環境を持つ国々で、まさに新しい世界の扉でした。
フィリピンでは、現地の人々と深く関わることを望み、友となった英語の先生の家での生活を選択。そこでは、水や電気の供給が不安定な環境での日常を体験し、私の価値観や生活観が大きく変わりました。対照的にカナダは、多文化国家での生活。移民が多く、多種多様な価値観が共存する国で、「受け入れる寛容さ」というものに触れ、さまざまな人々との交流を楽しみました。その中でアイルランド出身のサッカーチームに参加したり、大規模イベントの企画、さらにはアフリカ系の人々とともに工場での労働経験など、多岐にわたる活動を経験しました。 カナダ留学を終えた後、次のステップとして、経済大国アメリカへの旅を決意。バックパック一つを背負い、アメリカ大陸を縦断する冒険を開始しました。この旅で、アメリカの多様な文化や地域性を肌で感じることができ、また、多くの人々との出会いを通じて、新たな視点や考え方を学びました。
「旅」を通じて、人生を変えるようなきっかけや気づきを与えたい。
日本に帰国した時、心の中での変化は外見以上に大きなものでした。長い留学と旅を通して得た多くの経験や出会いは、私の価値観や考え方を根底から変えました。かつての自分とは思えないほど、多様な考えや違った視点を持つようになりました。そして、その変化は自分だけでなく、周囲の人々との関わり方や社会への見方にも影響を与えました。
帰国後、最も強く感じたのは、固定概念や先入観に縛られることの怖さでした。海外での生活を通して、多くの価値観や文化と触れ合い、その中で自分の考えや行動の幅が広がった私にとって、再び日本の社会に戻ってその固定概念を感じることは、とても窮屈でした。また、私を取り巻く多くの人々も、その固定概念に縛られて、真に自分らしい人生を歩んでいるのか疑問を感じました。
その中で感じたのは、旅の力。異文化や違った環境に触れることで、人は自分の持っている価値観や固定概念を再評価し、新しい自分を発見することができる。多くの人々にそのような経験をしてもらいたいと強く思うようになりました。そして、「旅」を通じて、人々の価値観が変わるような気づきや刺激を与える活動に取り組みたいと考えるようになったのです。
就職を選んだのは、人の人生に影響を与える「旅」の魅力を仕事にしたいという強い思いからでした。そして、その道として選んだのはホテル業界。旅の一部として滞在するホテルは、旅行者にとっての大きな体験の一つであり、その瞬間を最高のものにすることで、人々の心に残る思い出を作ることができると信じていました。
幸運にも、選んだ会社では新規事業の立ち上げが進行中であり、これが私にとっての大きなチャンスとなりました。多くの人は入社して何年も経たないと経験できないような業務を、一気に経験することができました。ホテルの立ち上げから運営、集客まで、一通りの業務を手掛けることで、ホテル業界の深い部分まで知ることができました。
私たちの努力が実を結び、訪れるお客様からは「ここを選んで良かった」という声を多くいただきました。その声は、日々の仕事の励みとなり、休み暇もない忙しい日々でも、心からの満足感と達成感を感じることができました。自らの手で人々の旅を彩る場所を提供し、彼らの心に残る体験を提供することの価値を深く実感していました。
人々や文化、物事の様々な要素を組み合わせ、新たな価値を創出する場としてクリエイティブチームを創業
新しい事業を立ち上げる際の初動は、周りの人々の努力と熱意に触れた結果でした。仕事の場面で出会う多くの人々が、それぞれの価値観を胸に、情熱を持って日々を過ごしていることを実感しました。彼らの頑張りに対して、自分自身が少しでもお手伝いできる存在になれないかという想いが芽生えてきました。
私が大切にしている考え方の一つに、「全てのものには価値がある」というものがあります。物の見方や考え方によって、あるものが価値を持つことができると信じています。その視点を持つことで、多くの可能性や新しい発見が広がってきます。
好奇心や価値を見出す視点、そしてそれらを組み合わせて新しいものを生み出す魅力に取り憑かれ、私は「株式会社INTERPLAY」を設立しました。これは単なるビジネスとしての動きではなく、人々や文化、物事の様々な要素を組み合わせ、新たな価値を創出する場としての存在を目指しています。
今後のビジョン
日本だけに留まらず、世界中の価値あるものを発見し、それを効果的に伝えることです。ここでいう「もの」とは物理的な商品だけでなく、人や組織、そして異なる価値観や文化をも指します。
アーティストやデザイナーといったクリエイターたちにとって、真の革新は多様な背景や文化との触れ合いの中で生まれると確信しています。新しい環境での挑戦や、異なる背景を持つ人々との対話は、私たちの視野を拡げる原動力となります。
異文化との交流や経験を通じて、私たちは異なる価値観や視点を持つことの重要性を学びます。これは、ビジネスや人間関係の中で絶大な効果を発揮します。多様性を受け入れ、それを自身の強みとして活用することで、まだ見ぬ新しい価値を生み出すことができます。そして、各人の独自の経験や哲学が、今後の事業やプロジェクトの発展において、鍵となる要素とであると確信しています。